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コラム

精神分析における真理のバリエーション(NLS2026年大会趣旨文)

2025/09/28

NLSの2026年度大会のテーマは、「精神分析における真理のバリエーション」です。

女性の精神分析家でNLS会長を務めるパトリシア・ボスキャン=カローズさんが、趣旨説明を書いています。

「真理」la véritéについて、ラカンはどのように扱ったのか。この語がどのような変遷をたどったのか。彼女は大雑把な見取り図を提示しています。

 

興味のある方は読んでみてください。2026趣旨説明趣旨説明NLS 2026

よくある質問

オンライン面接はやっていますか

当相談室では来室していただいての相談を大切と考えており、推奨しております。

オンライン面接が可能なケースは、以下になります。

 

1 ご自身がカウンセリングを受けるのではなくて、スーパービジョンをご希望の場合。

2 来室しての相談をある程度の期間、すでに経ている場合。

 

おもな理由としましては、来室していただいて実際にふたりがやり取りを交わすときには、ノンバーバルな情報もたくさんやり取りをしています。それらは面接するごとに蓄積されていくものなので、無視できないほどの多くのものを面接にもたらすことになります。これを上手に生かしていくことで、より意義のある面接にできると考えられます。

 

また、相談室のなかでの様子から、言葉でお話しになる以上のことが把握できることがあります。ある意味、ご本人は気がついていないか、あるいは言葉にするまでもないと考えているので話さないが、じっさいに一緒の空間にいるおかげでカウンセラーが把握できることがあるということです。そしてまさにそれが、面接の方向性を決めたり見立てをもったりするのに重要な手がかりとなる場合があります。

 

最後に精神分析の面接の場合はなおさら、面接の性質上、来室していただいての面接が重要と考えております。

 

以上のような理由により、当相談室では現在のところ来室していただいての相談を推奨しています。オンライン面接をご希望の方は、恐縮ですが今一度相談室への来室をご検討くださるように、お願い申し上げます。

 

コラム

すべてを言うことについての欺瞞

2025/09/14

2026年度NLS大会のテーマはヴァリテvaritéです。
この語は、真理 véritéと多様性 variétéをかけた、ラカンの造語です。

そのテーマに関連する小論、エレーヌ・ボノーが書いた短い記事「すべてを言う(全部話す)、についての欺瞞」を見つけました。(https://www.hebdo-blog.fr/limposture-du-tout-dire/)

エレーヌ・ボノーはパリで活躍する精神分析家で、大人だけでなく子どもを対象に分析家としてかかわった経験も長くお持ちの方です。2023年には日本ラカン協会で秋のワークショップを開催して下さいました。著書も3冊あり、そのうち1冊は邦訳も出ています。

この記事では子どものつく嘘や、心的リアリティの問題に触れています(なお、最後に出てくる「本当の嘘をつく」という表現は、フランスのシュールレアリスム作家ルイ・アラゴンをボノーは参照しています)。

「すべてを言う」についての欺瞞

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