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コラム

第24回NLS大会

NSL(New Lacanian School)の2026年の大会がパリで開催されました。

6月27日(土)と28日(日)の二日間にわたり、現地とオンラインには沢山のひとが集まりました。

大会のテーマは「精神分析における真理のバリエーション」でした。

  NLS会長による大会趣旨文はこちら

 

6月27日土曜日

(現地時間)

9時30分―45分  開会  パトリシア・ボスキャン=カローズ

9時45分―11時15分   フロイトと真理 司会 リリア・マジュブ

 ギル・カローズ 「不信心」
 リュック ヴァンデル ヴェネ 「ハンスの諸フィクション」
 ナタリー・ヴォルフィング  「至高の嘘」

11時30分―13時15分 症例検討
 
3つのサロンに分かれての検討会。

13時15分―14時30分  お昼休憩

14時30分―17時30分  

5つのサロンに分かれて検討会つづき。

6月28日 日曜日

9時15分―10時15分  知とフィクション 司会 リカルド・セルデス

 ミゲル・バッソル  「真理の『ラディオフォニ―』」
 フランス・ジェギュ 「自分的そして脱フィクション」

10時15分―12時30分 真理についての臨床 司会 エリック・ズリアニ
                 コメント ジャック=アラン・ミレール

 ペギー・パパダ 「新しい絆」
 アンナ・ピグクー 「より本当に」
 マリナ・フランジアダキ 「プロジェクターのもとで」

12時30分―14時  お昼休憩

14時―15時  三つのアフォリスム  司会 ルザンナ・ハコビヤン

 ドミニック・ルダズ 「真理である私は、語ります」
 ナタリー・ラスール 「真理、享楽の姉妹」
 イブ・ファンデルフェケン 「真理は半ば言われることによってのみ言表される」

15時―16時30分  エコール ユンヌにおけるパス、多様化しないもの
                 司会 パトリシア=ボスキャン・カローズ
 ノイ・カルボネル  「反抗の欲望の残滓」
 アンヌ・ベロー   「人生の脆さ」

16時30分―16時50分  エリック・ズリアニ 次回大会の趣旨文発表

16時50分―17時  謝辞  

 

 私は相談室の仕事があったので、オンラインで部分的に参加しました。そのなかで、面白かったのはやはり症例検討会でした。とりわけ二日目の午前中の全体での症例検討では、ご高齢にもかかわらずジャック=アラン・ミレール氏がコメンテーターとして活躍され、その内容は大変勉強になりました。

 また、二日目の午後も、分析を究極的な最後まで終えたと団体に認められた人による、いわゆる「パスの証言」を聞くことができ、とても興味深かったです。

 二日目の最後には、次期NLS会長エリック・ズリアニによって、第25回大会のテーマが発表されました。次回は「幻想のシナリオ」がテーマで、それについて一年間、分析家の各自が勉強することになります。

         
 

 

 

コラム

インタビュー番組「パリ第8大学の・・」ご紹介

2026/06/21

今回は、2014年4月に、フランス・キュルテュールで放送された、短いラジオの番組を訳しました。

パリ第8大学の分析学部の学生へのインタヴューになっています。「パリ第8大学の無意識のなかで」です。

インタビュアー(おそらくケエネン)は、精神分析についても知識のある人物のようで、他に分析家にインタビューしている番組も見つけました。

また今回登場する学生は、レアンドルという、ブラジルからの留学生ということです。確かにブラジルは「精神分析の王国」と呼ばれ、精神分析、とくにラカン派の精神分析が盛んな国です。彼は自分の悩みのために母国で分析を始めて、その結果、留学することになったと話しています。

パリ第8大学の精神分析学部には、じっさい様々な国籍の人が学んでいます。留学生たちは5大陸から来ていると思われます。

また、臨床心理士、精神科医、だけではなく、哲学、教育学の人たち、アーチストなど、非常に多彩な人たちが授業を受けています。

 

インタビューは約8分ほどの内容になります。

なお私訳は私の研究目的で行ったものとなります。

パリ第8大学の無意識のなかで

よくある質問

コントロール(スーパービジョン)について

当相談室では通常の面接や分析のほか、スーパービジョン(コントロール)も受けつけていますが、それはどのようなものなのか、質問があったので答えてみたいと思います。

 

スーパービジョンとは、行っている面接についてスーパーバイザーに報告して意見をもらう面接のことで、面接を実践しているひとなら誰もが一度は受けたことがあるのではないかと思います。実践家が自分の感覚・主観だけを頼りに面接を進めてしまうことで深刻な弊害が生じないように、第三者の視点を取り入れる目的があります。そのやり方はひとによりますが、面接の方向性や見立て、介入などについて、アドバイスをもらったり意見交換することが多いようです。

 

そのスーパービジョンのことをラカン派ではコントロールと呼んでいます。ではコントロールとはどのような性質のものと考えられるのでしょうか。ラカン派の団体のひとつECFのサイトにコントロールについての説明が載っていたので、それを訳しました。ラカンはコントロールは不可欠なものであり、分析家の欲望に属するものだと述べています。

 

訳のなかで、スーパーバイザーにあたる人のことをコントローラー、コントロールを受ける人のことをコントロール主体(分析主体 analysant の訳になぞらえて)と訳しました。

コントロールについて(ECFのHPより)

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