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New Lacanian Shool 2024年度大会テーマについて

2024/04/06

2024年5月11日、12日に、イギリスのダブリンにてNLSの大会が開催されます。

NLSとはラカン派精神分析家たちによる団体のひとつです。イギリスやオーストラリア、ギリシャ、ポーランド、ロシア、イスラエルなど、さまざまな国でグループを作って活動している人たちが所属する団体になります。

今大会のテーマは「まなざし(視線)の臨床」となっていて、会長のダニエル・ロア氏が趣旨説明を行っています。このテーマをもとに、大会ではたくさんの臨床例の検討や、発表が行われます。

室長はオンラインで参加の予定ですがロア氏の趣旨説明を訳しましたので、興味のある方は読んでみてください。

まなざしの臨床 まなざしの臨床 D・ロア 

 

その他(訳書など)

「言葉にとらわれた身体」(誠信書房)について

エレーヌ・ボノー氏による『言葉にとらわれた身体ー現代ラカン派精神分析事例集』(Le Corps pris au mot, 2015, Navarin éditeur)の共訳書(福田大輔監訳、阿部又一郎・森綾子訳)が、誠信書房より出版されました。

この本はフランスのラカン派女性精神分析家が臨床で出会った人々の症例が20ほど、報告されています。精神医学的な診断で言えば、うつ病や心気症、摂食障害やパニック障害、PTSDや線維筋痛症など

の他、妊娠や性的なトラウマ、共依存、暴力など、かなりバラエティーに富んだ問題が扱われている内容になっています。

ラカン派精神分析の理論と実践がどのようにつながっているのかを理解することができ、またフランスにおいて現代を生きる人たちが、どんなことで分析を求めてやってくるのか、分析によってなにを見つけることが出来るのか(出来ないのか)を知るのにも、とてもよい本だと思います。

 

 

その他(訳書など)

『底意地の悪い<他者>-迫害の現象学』(水声社)について

ジャック=アラン・ミレール監修、『底意地の悪い<他者>ー迫害の現象学』(Autre méchant, 2010, Navarin éditeur )の共訳書(森綾子・伊藤啓輔訳)が水声社より出版されました。

この本はフランスを中心とするラカン派精神分析家団体(AMP:世界精神分析協会)が主催した大き

な症例検討会のひとつ(2009年のもの)を、書き起こしたものです。パラノイア的な妄想傾向の強い人に対し、分析家たちがどのように取り組んでいるのか、約6つの症例が提示され、詳しく検討されています。

ラカン派の精神分析の実践、特に統合失調症へのアプローチに興味がある方などに、お勧めの本です。

 

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