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コラム

パートナーの発明(ジャック=アラン・ミレール)について

2025/10/19

ジャック=アラン・ミレール氏はラカン派のおそらくもっとも有名で代表的な精神分析家であり、ラカンのセミネールの編集をラカン本人から任された人物です。日本では彼は理論家として有名だと思いますが、彼自身、数多くの分析家を生み出している卓越した臨床家でもあります。今現在80歳を超えてもなお彼の待合室には分析を求める人たちが数多く、世界各地から集まっています。

私は今夏渡仏した際、彼が次の分析主体を呼びに分析の部屋と待合室とを、片足をひきずりながら何度も往復する姿を見て、とても胸を打たれました。

 

ミレール氏がラジオのフランス・キュルテュール(フランスの文化・教養)社の番組に出たときの一回分をたまたまネット上に見つけたので、訳して載せます。これは「精神分析の歴史」というタイトルがついたシリーズもので、14回目のエピソードにあたります。人気のラジオ番組のなかでわかりやすく精神分析とはなにかを語ろうとしているものです。

タイトルは『パートナーの発明』。欲望、享楽、そして愛がテーマになっています。

 

※ネット上から得た資料が元になっています。また私訳となります。以上をご了承のうえご利用ください。

パートナーの発明

 

 

 

 

 

 

コラム

精神分析における真理のバリエーション(NLS2026年大会趣旨文)

2025/09/28

NLSの2026年度大会のテーマは、「精神分析における真理のバリエーション」です。

女性の精神分析家でNLS会長を務めるパトリシア・ボスキャン=カローズさんが、趣旨説明を書いています。

「真理」la véritéについて、ラカンはどのように扱ったのか。この語がどのような変遷をたどったのか。彼女は大雑把な見取り図を提示しています。

 

興味のある方は読んでみてください。2026趣旨説明趣旨説明NLS 2026

コラム

すべてを言うことについての欺瞞

2025/09/14

2026年度NLS大会のテーマはヴァリテvaritéです。
この語は、真理 véritéと多様性 variétéをかけた、ラカンの造語です。

そのテーマに関連する小論、エレーヌ・ボノーが書いた短い記事「すべてを言う(全部話す)、についての欺瞞」を見つけました。(https://www.hebdo-blog.fr/limposture-du-tout-dire/)

エレーヌ・ボノーはパリで活躍する精神分析家で、大人だけでなく子どもを対象に分析家としてかかわった経験も長くお持ちの方です。2023年には日本ラカン協会で秋のワークショップを開催して下さいました。著書も3冊あり、そのうち1冊は邦訳も出ています。

この記事では子どものつく嘘や、心的リアリティの問題に触れています(なお、最後に出てくる「本当の嘘をつく」という表現は、フランスのシュールレアリスム作家ルイ・アラゴンをボノーは参照しています)。

「すべてを言う」についての欺瞞

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