よくある質問
カウンセリングや分析は、友達に話すお喋りとは何が違うのでしょうか
いろいろなことが考えられるのですが、まず最初の大雑把な答えとしては、それは相談する方次第であるというものです。というのは、カウンセリングや分析で何を話すかというのは相談する方が自由に決めることが多いと思われるからで、もしかりに友達に話すお喋りを望むのであればそうなる可能性があります(ただしそれへの返答は友達がするのと同じではないかもしれませんが)。
とは言え、やはり相談室に来て実際に何かを話すということは、「この人なら友達には話せないようなことでも話せる」とか、「何か自分のことなのに自分では分からないことを、この人なら理解してくれるかもしれない」といった気持ちがあると思われます。その時感じている苦しさや辛さ、症状などを、いったん話してみて相手にゆだねてみることで、苦しみが軽減したり症状が解消するのではないかと期待する・・といった気持ちがあると思います。
このような気持ちはとても大切なもので、自分が思っている以上のことを話す結果をもたらすことがあります。また自分が言おうとしていること以上のことを語る結果をもたらすことがあります。話すという行為には、すでに頭のなかにある考えを説明すること以上の何かがあるものです。また話しながら、なぜか頭のなかにことがらや思い出がぷかぷかと浮かんでくることもあります。場合によっては一回の面接でそういったものがいくつか連鎖して出てきて、遠くまで行きつくこともあります。もちろんそのようなことが起こらないこともあります。
まずはカウンセリングや分析をやってみることが、この質問にたいするご自身の答えを得るためには、必要になると思われます。