コラム
パートナーの発明(JAM)について
ジャック=アラン・ミレール氏はラカン派のおそらくもっとも有名で代表的な精神分析家であり、ラカンのセミネールの編集をラカン本人から任された人物です。日本では彼は理論家として有名だと思いますが、彼自身、数多くの分析家を生み出している卓越した臨床家でもあります。今現在80歳を超えてもなお彼の待合室には分析を求める人たちが数多く、世界各地から集まっています。
私は今夏渡仏した際、彼が次の分析主体を呼びに分析の部屋と待合室とを、片足をひきずりながら何度も往復する姿を見て、とても胸を打たれました。
ミレール氏がラジオのフランス・キュルテュール(フランスの文化・教養)社の番組に出たときの一回分をたまたまネット上に見つけたので、訳して載せます。これは「精神分析の歴史」というタイトルがついたシリーズもので、14回目のエピソードにあたります。人気のラジオ番組のなかでわかりやすく精神分析とはなにかを語ろうとしているものです。
タイトルは『パートナーの発明』。欲望、享楽、そして愛がテーマになっています。
※ネット上から得た資料が元になっています。また私訳となります。以上をご了承のうえご利用ください。