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コラム

『精神分析の迅速な治療効果』について(1)

2018/09/03

訳書、ジャック=アラン・ミレール監修『精神分析の迅速な治療効果』が出版されます。護国寺こころの森

この本はシャン・フロイディアン(ラカン派)の精神分析家たちによる症例検討会のライブ記録です。症例が6つ紹介され、それぞれの症例をめぐって、分析家たちが質問や意見を出し合って理解していく様子が、そのまま収録されています。

専門家たちが完全に専門家向けに行っている検討会ですので、すこし難しい面もあるかも知れません。訳注をつけましたが、ラカン特有の用語を理解するためには、より詳しい解説や勉強が必要だと思います。また、当時のフランスの精神分析を取り巻く状況を知らないと、議論が見えないところもあります(訳者あとがきに少し説明しました)。

しかしそうは言っても、取り上げられる症例のひとつひとつが、まずとても興味深いと思います。テロ被害者の女性、離婚して新しい人生に向かおうとしている女性、大便を失禁してしまう男の子、嫉妬に苦しむ男性・・など。読み手にとり共感できるところも多いのではないかと思います。

そしてそれに続く討論も自由活発で面白く、繰り返し読みながら精神分析や分析家たちが考えることについて、いろいろ学ぶことができると思います。

またとくに、夢がたくさん取り上げられていることが、この検討会のひとつの特徴かと思います。精神分析では夢は無意識が生み出すものと捉え、そこに夢を見ている人の願望や気持ちなどが(ストレートな形ではなくても)表現されていることが多いので、とても大切なものと考えられています。夢の解釈はじっさいは簡単でないことも多いですが、本書で提示される解釈は、とても説得力があるものだと、私は感じました。

次のページでは、6つの症例と討論を、ごく簡単に紹介します。

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